屋外専門の清掃業をしております。「ばすたーず。」の太田です。
苔(コケ)について詳しく解説します。
苔を除去する方法は?
結論:苔を除去するには、自宅にある塩素系洗剤(塩素系漂白剤)があればOK!
まとめにて方法を詳しく解説します!
:目次
・苔に効果がある適切な「道具」
3.まとめ 屋外清掃のプロが教える苔の除去手順
1.屋外清掃のプロが教える苔の除去方法
・苔が生える原因
物に苔が生えるには、幾つもの環境がマッチしないと生えないのです!
水捌けが悪い or 常に濡れている
近くに苔が生えている
素材の耐久性が落ちた
この3つ全ての条件がクリアされて、塀などに初めて苔が生えてきます!
苔は「苔テラリウム」などの鑑賞用の苔があったり、盆栽や庭園にも欠かせない高貴な植物です。
普段生活をしていて、苔が生えている場所より生えていない場所の方が多いのは、苔が生息するための条件があるからです。このことをしっかりと理解すれば、今後は好きな場所に苔を生やしたり、簡単に除去したりすることができます。
1.水捌けが悪い or 常に濡れている
苔は、濡れている場所、もしくは水捌けの悪い場所にしか生息できません。
とても湿気を好みますので、乾燥しきって干からびている状況では生きていけないため、常に濡れているような場所に苔は生えてきます。
2.近くに苔が生えている
苔は普通に沿道にあるような一般的な植物とは違い「苔植物」と言われる生物です。
普通の植物は根・茎・葉の区別ができますが、苔植物にはその区別はありません。
この苔植物は胞子を飛ばして繁殖範囲を広げるので、近くに苔が生えている場所があるはずです。
3.素材の耐久性が落ちた
山の中に行くと、壁や沿道の溝などに苔が生い茂っている場所をよく目にすると思います。
このように苔が生えるまでには何十年とかかります!元々山には苔の胞子が沢山飛んでいて、湿度も高くジメジメしているので、数年で苔が生えそうですよね?しかし、胞子とジメジメだけでは苔はすぐには生えてきません。
外壁などは本来、撥水性がありますが、それらが落ちてコンクリートが劣化していくことで、苔が住める環境に変わるのです。
以上の3つの条件が揃うことで、苔は繁殖することができると言えます。
ですので、これらの条件を回避することができれば苔の繁殖は防げます!
・掃除してもすぐ生える
苔は、先ほども説明しましたが胞子を周囲に撒いて繁殖範囲を広げます。一度生えていると言うことは、そこは苔の住める環境になっていると言うことです。そして、苔がかなり繁殖していたとすれば、苔にとってとても住みやすい状態になっていると言うことです。
しかも、苔植物にも根が存在するので、表面だけキレイにしても数ヶ月もすれば目に見えて苔が生えてくるのがわかるでしょう!
ですので、今後の対策として、苔を除去した後に、しっかりと防止剤や除去剤を散布することが重要です。
2.プロが教える苔の除去
実際に苔を除去するために、プロが清掃現場で使う物からご家庭にあるような手軽な物までご紹介します。
・苔に効果がある適切な「洗剤」
苔の撃退に効果がある洗剤は「塩素系洗剤」です。
塩素系洗剤の種類
カビキラー
カビハイター
キッチンハイター etc…
ご家庭では、このような洗剤が身近にあるかと思います。
塩素系洗剤は「殺菌作用」や「抗菌作用」がありますので、苔の胞子などにも効果があります。
⚠️漂白剤入りの塩素系洗剤は薄めて使用しましょう!使用方法をよく読み、注意して使用しないと色落ちや有毒なガスが発生する可能性があります⚠️
・苔に効果がある適切な「道具」
ヘラ/スクレーパー
苔を削ぎ落とすのに効果的です。お近くのホームセンターにも販売していると思いますので探してみてください。
高圧洗浄機
高圧洗浄機は苔を除去する上で最も効果的です。高価な機械でなくても一般的な清掃であれば問題なく使用できます。
ブラシ
固めのブラシがオススメです!
苔は根を張っていますので、柔らかいブラシでは落としきれません。ですので、ブラシの毛足が固めのブラシを選択してください。(ただし、ワイヤーブラシのような硬すぎる素材でできている物は、大事な塀などを傷つける恐れがあるので使用しないでください。)
3.まとめ 屋外清掃のプロが教える苔の除去手順
高圧洗浄機がある場合
1.まずはスクレーパーで苔を削ぎ落とします。
理由:苔がしっかりと生えている状況でブラシや高圧洗浄機をすると、取り除いた苔と一緒に苔の胞子が周囲に飛び散り苔の繁殖を防止するとともに周りを汚さないという、2つのメリットがあります。
2.高圧洗浄機で残った根や汚れを洗い流す
高圧洗浄機は、とても優秀なのでコレがお手元にあるのであれば、ぜひ活用してください!
但し、注意⚠️サイクロンノズルは使用せず、通常のノズル(扇)を使用してください。
サイクロンノズルは線状に水が出るので塗装や材質にダメージを与える場合がありますので、ご注意ください。
3.塩素系洗剤で菌を除去します
使用する物は「スプレイヤー」か「噴霧器」で、苔が生えてた場所に吹き付けてください。
噴霧の際に、噴霧場所が濡れていても構いません。
噴霧した後も水で洗い流す必要もありません。
理由:塩素系洗剤は蒸発する性質があるためです。吹きつけた後、そのまま放置して大丈夫です。
ここで注意点です。⚠️使用の際は(80〜100倍)で必ず薄めて使用してください。
なぜかというと、塩素系洗剤には漂白作用も含まれていますので、塗装してある部分に吹き付けると、色落ちする恐れもあるからです。
ですので、必ず薄めて使用してください。薄めて使用しても殺菌作用はあります。今回で一気に落とし切りたい気持ちもわかりますが、数回に分けて落とす方が、素材を守りながら綺麗にしていくことができます。使用上の注意をよく読み、更に薄めて使用してください。
2〜3の工程を数回くり返せば、完全に苔を除去できますのでお試しください。
高圧洗浄機がない場合
高圧洗浄機がない場合は順番が少し変わってきます。
1.まずは苔を「スクレイパー」で削ぎ落とします。
理由:苔がしっかりと生えている状況でブラシなど使用をすると、取り除いた苔と一緒に苔の胞子が周囲に飛び散り苔の繁殖を防止するとともに周りを汚さないという、2つのメリットがあります。
2.塩素系洗剤で菌を除去します
しっかりと根が張っている苔は、ブラシで擦ったくらいではキレイに落としきれません。
先に苔を枯らしてからブラシを使えば比較的に簡単に落ちます。
使用する物は「スプレイヤー」か「噴霧器」で、苔が生えてた場所に吹き付けてください。
噴霧の際に噴霧場所が濡れていても構いません。
噴霧した後も水で洗い流す必要もありません。
理由:塩素系洗剤は蒸発する性質があるためです。吹きつけた後、そのまま放置して大丈夫です。
ここで注意点です⚠️使用の際は(80〜100倍)で必ず薄めて使用してください。
なぜかというと、塩素系洗剤には漂白作用も含まれていますので、塗装してある部分に吹き付けると、色落ちする恐れもあるからです。
ですので、必ず薄めて使用してください。薄めて使用しても殺菌作用はあります。今回で一気に落とし切りたい気持ちもわかりますが、数回に分けて落とす方が、素材を守りながら綺麗にしていくことができます。使用上の注意をよく読み、更に薄めて使用してください。
3.ブラッシングで枯れた苔を徐々に落としていく
ブラシは高圧洗浄機のように汚れを全て洗い流すのは不可能です。ですので、枯れた苔だけを洗い流して、繰り返し1〜3の工程をすることで苔を徐々に除去していきましょう!
苔は塀や外壁を劣化させる非常に厄介な生き物です。劣化がひどくなり、修繕や立て直しなど余計な出費が発生する前に、早めに除去することをオススメします。
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皆様の、大切なお家を正しい知識を持ってメンテナンスし、「素敵」を維持しましょう!